こんにちは。とおやま犬猫病院の院長、遠山伸夫です。
今回のブログは、当院で無料配布を始めた
岐阜県動物愛護ネットワーク会議発行の「ペットの防災手帳」についてです。
今年の4月14日に熊本を中心に大地震が起きたのは、記憶に新しいところだと思います。
また、少し遡り2011年3月11日に東日本大震災も起こり、各地で大きな被害をもたらしました。
近年、我々の自然災害に対する意識の高まりもあり、
飼っている犬猫ちゃんなどのペットの被災にも注目が集まっています。
そこで、岐阜県では平常時の防災対策を含め、
動物愛護団体、獣医師会、行政などの動物関係団体が中心となって、
災害時の被災動物の救援活動などを円滑に実施するために、
平成24年1月に「岐阜県被災動物救援計画」を策定しました。
災害時には、被災した飼い主さんの多くが犬猫ちゃんなどの動物と一緒に避難し、
避難所において動物を飼っていない人と共同生活することが想定されます。
そのため、動物のための防災や被災時の備えについて広く理解しておく必要があります。
平常時の備えとして、
犬猫ちゃんなどのペットの飼い主さんの役割を挙げると、
□ 動物の所有者の明示
□ しつけ
□ 適正飼養、健康管理
□ 被災後数日分のエサなどの備蓄
□ 居住地における被災動物救援対策の情報収集
などがあります。
被災時、健康な犬猫ちゃんとの避難でも大変であると予想されます。
いわゆる慢性疾患(心疾患、糖尿病や甲状腺機能異常などのホルモン性疾患など)
のある犬猫ちゃんでは、欠かすことの出来ない毎日のお薬や特別療法食が必要となります。
大きな自然災害により、交通網の機能がストップすると、
動物病院へのお薬や特別療法食への配送が遅延したり、
最悪の場合、在庫がなくなってしまう可能性があります。
常日頃から、かかりつけの動物病院へ定期的に受診し、
お薬や特別療法食は余裕を持って常備しておきましょう。
ついつい、お薬やフードが無くなりそうになってから、
病院へ駆け込んでしまう飼い主さんは要注意ですよ(^_^;)
上記のチェックボックスで示した災害時の備えや、
災害が起きた場合の行動について、
無料配布している「ペットの防災手帳」に詳しく書かれているため、
この機会にぜひお手元に用意しておくことを強くオススメします。
当院にかかられていない飼い主さんでも、もちろん無料でお渡ししますので、
お気軽に来院してくださいね。