こんにちは。とおやま犬猫病院の院長、遠山伸夫です。
「あなたの犬猫ちゃんは、動物病院へ来るのが好きですか?」
この質問に、首をかしげてしまう方が大半でしょう。
実際、動物病院に来院する犬猫ちゃんは、緊張している子が多いです。
その緊張の高まりから、お家にいる時と違う様子や行動をする子も少なくありません。
動物病院では、身体検査や採血などのために、必ず犬猫ちゃんに触れます。
その時、病気で痛みがあったり、神経が高ぶっていたりすると、ついお口が出てしまう子もいます。
もちろん、犬猫ちゃんはわざとやっているのではなく、むしろ防衛本能としてそういう行動をしていると考えられます。
とは言っても、犬猫ちゃんに触れないまま、必要な検査や治療を行うことはできません。
「じゃあ、どのように診察を進めていくの?」
そこで、登場するのが今回紹介する便利グッズです。
では、実際使っているところを当院の看板猫である「あーちゃん(上画像)」と「うり(下画像)」でお見せしましょう。
あーちゃんはご不満のようです...(笑)↑↑
妙に真顔なうり...。↑↑
あなたは、これが何かわかりましたか?
この黄色いモノ、いわゆる「口輪」という診療用具です。
これをしっかりお口につけると、お口をあけてガブリと噛みつけなくなるのです。
ちょっと前までは、堅くて格子状のマスク型になっていたり、ナイロン生地でできた、いかにも「口輪」という感じのものが主流で、見た目はイマイチでした(^_^;)
今回紹介したものは、当院で採用しているシリコン製のやわらかい素材で出来た口輪です。
見た目は、まさに「アヒルのくちばし」みたいでかわいいですよね。
これはかわいいだけでなく、その機能性もみんなに優しいです。
シリコン製のためつけたままぶつかっても、犬猫ちゃんへ衝撃は抑えられ、周りの物や人も傷つきません。
また、アヒルのくちばしのように先端が開いていて、呼吸がしやすくなっています。
その他に散歩中のムダ吠えや拾い食い対策にもなります。
通販サイトのような内容になってしまいましたが(笑)、
当院ではしっかりとした診療をするにあたって、みんなに優しい工夫を用意しています。
今までの「口輪」をすると、見ていて可哀想だなと思っていた方も(獣医師である私もそう思ってました)、この口輪なら安心して見ていられます。
飼い主であるあなたの不安な気持ちが和らげば、犬猫ちゃんも落ち着いて診察を受けられます。
犬猫ちゃんが落ち着いて診察を受けられれば、ストレスや負担を減らすことにつながり、みんながハッピーになれます。
当院では、犬猫ちゃんへの負担をできる限り軽くする努力を惜しまない、みんなに優しい獣医療を提供していきます。
犬猫ちゃんの調子が悪いけど動物病院は苦手だなぁ、と心配なあなたも犬猫ちゃんも、まずはお気軽に当院までご相談ください。