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Writer's pictureとおやま犬猫病院

犬猫の外耳炎1


こんにちは、とおやま犬猫病院院長の遠山伸夫です。

9月の大型連休のシルバーウィークも始まりました。

天気も良さそうなので、どこかに行くにはうってつけですね。

突然ですが、ここでみなさんに質問です。

「お家で飼っているわんちゃん・ねこちゃんが、耳をやたら掻いたり、耳から臭いがしたりするようなことはありませんか?」

今回は疾病シリーズとして、そんな症状を生じるわんちゃん・ねこちゃんの「外耳炎」という耳の病気について書いていきます。

”犬猫の外耳炎1”では、耳の解剖学的構造や外耳炎の症状・原因を紹介します。

わんちゃん・ねこちゃんの耳の構造は、外耳・中耳・内耳に大きく分けられます(下のバナーをクリックすると、犬の耳の構造説明した画像へリンクします)。

特に外耳は耳介・垂直耳道・水平耳道に分けられ、これらの部分で起こる炎症のことを外耳炎と言います。

外耳炎の一般的な症状としては、

・耳の痛みや痒みに対して、足を使って掻いたり、頭を振ったりする

・耳の粘膜が赤くなり腫れてくる

・耳垢が増えて、臭いがするようになる

などが挙げられ、飼い主さんがこれらの症状に気付いて来院することが多いです。

さて、この外耳炎の原因として報告されているものは、

・細菌や真菌(カビ)の感染

・外部寄生虫の感染

・異物の混入

・基礎疾患としてのアレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎

などこれら以外にも様々なものがあり、耳鏡という耳道内部を診る道具を使ったり、耳垢を顕微鏡で観察することなどで原因を特定していきます。

また外耳炎は、あるグループの犬種に多いことも知られています(コッカー・スパニエルやプードルなど)。

外耳炎は、比較的多い病気である一方、慢性化するとなかなか治りづらい病気でもあります。

もし、外耳炎を疑うような症状に気付かれた場合は、慢性化する前に早めの治療を開始しましょう

結果として、わんちゃん・ねこちゃんの苦痛が取り除かれ、治療コストも抑えることができますので、可能な限り早めの受診をオススメします。

今度の”犬猫の外耳炎2”では、原因の詳細や治療法について、ご紹介する予定です。

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